手作りのお洋服に対するトラウマ母、その息子は…

30代後半の兼業主婦です。私自身が子どもだった頃、よく母の手製の服を着せられていました。母はお世辞にも上手ではなく、センスがまるでありませんでした。ですが下手の横好きというもので、とにかく夜なべをして渾身の作品を作っては「キャー似合うわあ、明日学校に着て行きなさい」と言われました。こんな恥ずかしい服は嫌だと言えず、縮こまるようにして教室に座っていたものです。

そんなトラウマのある私ですので、自分の息子には「本人が着ていて快適なものを」という方針で服を着せています。手芸は趣味ではありませんが、ほころび部分を修繕するくらいはしていました。

ある日、子どもが幼稚園に行く際に「今日はこれ」と選んだのが膝パッチだらけのジーンズでした(私服の園です)。私は慌てて「いや、それは普段の家用じゃない?」と言ったのですが、本人は「だってこのドラゴンもよう好きだしー、いいの」といたって普通です。

それ以来、息子は折に触れては私の修繕リメイク(?)服を堂々と着て外出するようになりました。私が母の手の入った服が嫌でたまらなかっただけに、息子が「実は我慢しているのでは」と勘ぐってしまうのですが、どうやら本気で「これでいいのだ」と受け取っているようなのです。

親の心子知らず、と言いますが、子どもの気持ちが計り知れないというケースもあるのですね…。まさに十人十色というものです。